Q:中学生の子供のことですが、 この夏休みの期間中、朝から晩まで部活動ばかりで机に向かうこともなく、家にいる時は寝てばかりです。 その結果、 当然宿題も手つかずの状態です。 どうしたら少しでも勉強するようになるでしょうか。
A:大なり小なりほとんどのご家庭が抱えている問題で、 簡単そうでいていざ現実問題となると結構難しい問題です。
中学生にもなると親がいくら勉強せい! と言っても決してしませんし、 それどころかますますそっぽを向き、 親子関係もまずくなる一方です。
親としては高校入試が気になりますが、 本人は自分の実力で行けるところに行ければいいし、何とかなると軽く考えています。
でも意外なことに、勉強そのものが嫌いで仕方ないという生徒ばかりでもないのです。
わからないところが多くてどこから手を付けたらよいのか困ってみんなで逃げているのです。
少しでもお役にたてればと思い、 具体策を挙げてみます。


普段から勉強のことをやかましくいっているお母さんではらちがあかないかもしれません。
お父さんの出番です。お父さんが自分の中学時代を正直に語りかける時です。
(お父さんが不在の場合その役をお母さんが負うしかありませんが、 子供は常日頃お母さんの苦労を見ているので問題は少ないかもしれません。)
その場合、 いい恰好したり「○○すべき」 で語っては声が子供の中に入っていきません。子供は 「そんな話ならもういい!」とばかりに心のシャッターを下ろして聞きません。 時代が違うという言い訳に身を隠します。
子供は自分と同じころのお父さんの生の姿を知りたがっています。
お父さんはそのころのことを思い出して、素直に話すのです。失敗したこと悪かった成績のこと、失恋など恥ずかしいことをこの機会に話されてはいかがでしょう。
子供は下ろしていたシャッターを少し上げてくれますよ。
勉強が振るわない子で休日を規則正しく過ごす子は稀です。(一部超真面目な女子の中に規則的な毎日を送りながら下位に低迷している子はいます。)勉強がダメな子は生活が崩れているといっても言い過ぎではないでしょう。
子供に昨日一日過ごした行動の記録を時系列に書かせてみて、その記録を見ながら親子で知恵を出し合ってはどうでしょう。
態度とか姿勢について話し合おうとしても、議論が進まないと思います。


ポイントは抽象的なことより、具体的なこと。これが子供を動かすのです。もちろん、最悪なのは兄弟姉妹の比較です。
そして話し合いの中にも笑いがあるときっと何かが生まれますよ。