近年、ある一つの変化を強く感じています。それは、「繰り下がりのある引き算につまずく子が増えている」ということです。
なぜ、以前よりも数の概念の習得に時間がかかるお子さんが増えてしまったのでしょうか?
私は、その背景に「キャッシュレス化」が深く関わっていると考えています。
便利になった世の中ですが、子どもたちは硬貨や紙幣に触れ、「10のまとまり」を実感する機会を失いました。
★減加法が理解できない子どもたち
小学校では減加算で引き算を習います。
13−9は
まずは10から9をひき・・・
ひいた答えの1と3をたす。
この引き算と足し算の2段階を踏んだ考え方を難しく感じている子どもたちが少なからずいます。
これを克服するために、私がお勧めするのは、本物の硬貨を使った「お買い物遊び」です。
学校で習う「10ひく9をして1に3を足す」という減加法(繰り下がりの計算)は、お金の世界では「10円払って1円お釣りをもらう」という具体的な行動で理解できます。
【13ひく9を克服するステップ】
1. 「13円( 10円玉1枚と1円玉3枚)」を用意します。
2. 「9円」を払う(引く): 1円玉は3枚しかありません。そこで、子どもは自然と10円玉で払うことを選びます。
3. 「10−9」を実行する: 10円玉を払い、お釣りを1円もらいます。手元には、10−9で残った1円玉が1枚残ります。
4. 「1に3を足す」: 最初からあった1円玉3枚と、今残った1円玉1枚を合わせます。3 + 1 = 4 となり、答えが4だと自分の手で確認できるのです。
これらの実体験を通じて、子どもは初めて学校で習う計算のルールが、生活の中で理にかなった、具体的な操作であることを納得できるのです。
ぜひ今日から、本物の小銭を使って、親子で「お買い物遊び」を取り入れてみてください。
公文式平岡南教室
福本佐和子
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